吉田K

98Y

旧ユーゴスラビア連邦の旅

約10日間くらいかけ旧ユーゴスラビア連邦(スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、コソボ、北マケドニア、セルビア)を旅してきた 移動方法は全て長距離バスだ 殆どのバスはネットで予約することができたが、いくつかは現地で購…

ヨーロッパを長距離バスだけで旅したのでそれぞれの都市をレビューしてみる

現在フランスのリヨンという街に留学している。そこを拠点に長距離バスで旅行した国がある程度たまってきたので、一度ここでまとめてついでにレビューもしてみることにした。 以下に行き方は書いていないが、全てリヨンや他の都市から長距離バスを駆使して行…

実感する世界史 現代史

実感する世界史 現代史 という本を読んだ。率直に言って、これほどまでに分かりやすく第二次世界大戦以降の世界の出来事が説明されている本をこれまでに見たことがない。よくある教科書や参考書のように覚えるべき歴史用語が羅列されているのではなく、まさ…

正しい言葉遣い

「小説の言葉尻をとらえてみた」「古語と現代語のあいだ ミッシングリンクを紐解く」という2冊の本を読み、私たちが普段無意識に使っている「言葉」そのものについて考えなおす良い機会となった。日本語に正解も間違いもない。あるのは個々人の使う現実の日…

日本の農業はなぜ衰退したのか

日本や中国では現在、産業の発展に伴う農村の衰退、そして食糧自給率の低下が問題となっている。一方同じく先進国である米国は農作物輸出国であり続け、高い食糧自給率を維持している。ここには一体何の違いがあるのか?今回は農業の構造的相違について見て…

ラカンの理論

精神分析の専門家でもあるラカンは、人間の世界の捉え方について非常にするどい理論を残している。 彼によれば、生まれたとき人間は自己によって自己を認識するのではなく、自己自身ではないもの(身体や他者のイメージ)に自己を同一化し、そこから疎外的に…

「AIvs教科書を読めない子どもたち」あらすじ・書評

あらすじ 2018年、テレビや新聞でAI(Artificial Intelligence、人工知能)という名前を当たり前に耳にするようになって久しく、巷にはAIに関連する書籍が溢れている。しかし著者いわく、本著はそれらの「AIが神になる」「AIが人類を滅ぼす」といった扇情的な…

夏目漱石 「こゝろ」 Kの自殺 考察

「こゝろ」とは 「こゝろ」は夏目漱石による長編小説として「坊ちゃん」と並び非常に有名な作品であり、上中下の三部のうち「下・先生と遺書」は高校国語の教材にもなっている。かく言う私もこの作品と出会ったのは高校生のころの国語の授業であり、当時その…

表象と実態のずれ

ポストフォーディズム社会では実態が常に評価される。その評価は監査され、名声を広める(または落とす)のに用いられる。よって本質的に目標を果たすために行動するのではなく、目標を果たしているように表象(アピール)することを目標とするようになる。この…

A・コント

コントは社会学の祖とされている人物である。 彼は1789年のフランス革命と、ヨーロッパにおける産業革命を社会変動・伝統の崩壊の発端とみなし、宗教によって人間の行動を説明することには限界があると考え、代わりにそれを科学で説明しようとした[実証哲学…

ライシテという「正義」

フランスではライシテと呼ばれる政教分離主義が採用されている。これによって公の場では十字架を飾るなどの行為は禁止される。 これは19世紀にフランスの支配者であったカトリックから独立した政治・文化を確立しようと当時のフランス市民が勝ち取った、宗教…

他者理解

レヴィナスによると「他者を理解すること」は「他者の中に自分と似た点を探し気持ちや考え方を想像すること」ではなく「他者の、自分とは異なる背景・思考(他者性)を尊重すること」である。日本で他者理解といえば前者の文脈で語られることが多い(いじめられ…

RED ヒトラーのデザイン

読了 ナチスドイツの妖しい魅力をデザインの観点からとても分かりやすく説明してくれた。当時最先端であったモダニズムに沿った、それでいて伝統を感じさせる魅力的な建築や意匠、シンプルで洗練されたハーケンクロイツ(右卍)、それらを常に国民の目に触れさ…

本当にわかる言語学 佐久間淳一著

しばらく前に読了 私たちは無限の事象を有限の述語によって説明するために似た事象を概念化しているということを再認識した。 昔ブログでそのようなことを書いたのを思い出した。http://k-98y.hatenablog.com/entry/2016/01/26/223447 ちなみにこの本の内容…

感情、思考と言語

どんな感情を抱いても日本語で思考している以上、自分がある感情を認識した瞬間にそれは既存の言葉で説明されている訳だけど、それは以前に誰かが同じ感情を抱き言葉にしてくれたからなのか、それとも自分の感情はオリジナルだけども言葉に記号化して伝わる…

別れの挨拶

「さよなら」「またね」 どちらも別れの際に広く用いられている挨拶だが、その二つの言葉には微妙なニュアンスの違いがある。 「さよなら」が意味するのは単純な別れである。相手と再会する意思は含意されていない。 一方「またね」は「また」という表現に再…